利用例(案件受信から請求まで)
1件の案件メールが届いてから請求書を発行するまでを、実際の画面の流れに沿って通しで説明します。
1件の案件メールが届いてから請求書を発行するまでを、1つの例として通しで説明します。実際の運用では複数の案件が同時に進みますが、1件を追いかけると Noel Filo の使い方の全体像がつかめます。各画面の詳しい操作は、リンク先のセクションを参照してください。
この例の登場人物
- 会社: 株式会社サンプル(SES企業)
- 営業担当: 田村(管理者から招待されたメンバー)
- 提案するエンジニア: 佐藤(自社所属・プロパー、Java 6年、ステータスは「稼働可能」)
- 取引先: 株式会社エンドクライアント(取引先として登録済み、窓口の担当者も登録済み)
事前準備(最初の1回だけ)
- 「設定 > 受信メール」で自動マッチングを有効にし、「受信メールアドレス(システム割当)」を確認します。案件メールを受信しているメールサービス側で、このアドレス宛の自動転送ルール(フィルタ)を作成します。送信者情報が保持される自動転送を使ってください(手動の都度転送では取引先の自動判定ができないことがあります)。以降、届いた案件メールは自動で案件掲示板に集まります。
- 「取引先」にエンド企業・協力会社と、その担当者(窓口)を登録します。支払条件は取引先ごとの設定です。ここで登録しておくと、請求書の作成時に支払期限が自動計算されます。
- 「エンジニア」の一括インポートで、スキルシート(PDF / DOCX / XLSX)をまとめて取り込みます。AIが内容を読み取り、言語・スキル・経験年数が登録されます。
- 「設定 > メール送信」で、スキルシート送信の件名・本文・署名のテンプレートを登録します。
- 「設定 > 会社・請求情報」で、請求書の発行者情報・振込先・番号設定(支払期限の日数)を登録します。
参照: 設定(組織向け) / 取引先管理 / エンジニア管理・一括取込 / 設定(個人)・メンバー設定
1日目 — 案件メールが自動で取り込まれる
取引先から「【Java】決済システム改修/単価65万円/週2リモート」という案件メールが届きます。自動転送ルールで受信メールアドレスへ転送されるため、メールは自動で案件掲示板に取り込まれ、AIが要件(言語・スキル・必須条件・勤務形態・勤務地・契約形態・募集人数など)を抽出します。抽出と同時に、ステータスが「稼働可能」または「空き予定」のエンジニアの中からマッチ候補が算出されます。
田村は「案件掲示板」の「マッチあり」タブを開き、新しく増えたカードを確認します。
- カードには案件名・取引先・契約形態・勤務形態・言語タグ(リモート案件以外では勤務地も)が表示されます。カードの「マッチ N名」を開くと、マッチしたエンジニアが一致理由(言語・スキル・経験充足)とマッチ度順の順位とともに表示されます。
- 佐藤が候補に挙がっています。「スキル・詳細を見る」で必須スキル・面談回数・時間精算などの条件を確認します。
- カード右上のメニューから「担当者を割り当てる」で、自分を担当者に設定します。
参照: 案件掲示板とAIマッチング
1日目 — スキルシートを送って提案する
同じカードのメニューから「スキルシート送信」を開きます。
- 送信先には、案件メールの差出人があらかじめ入っています。
- エンジニアは、マッチ候補(佐藤)が選択済みの状態で開きます。すでに送信済みのエンジニアには「送信済」が付くので、重複提案を防げます。
- 件名・本文には、「設定 > メール送信」に登録した送信テンプレートが適用されます。差し込み変数(
{{engineer_names}}など)は、画面を開いた時点のマッチ候補で実際の値に展開されます。この画面でエンジニアの選択を変えても本文は自動では書き換わらないため、選択を変えた場合は本文の氏名・人数を直してから送信してください。 - 佐藤の最新のスキルシートが「佐藤_スキルシート.(アップロードしたファイルの拡張子)」として自動で添付されます。ファイル形式の変換は行いません。
送信すると、案件カードに「送信済 1名」が記録されます。
参照: スキルシート送信
3日目 — 面談が決まる
取引先から面談の連絡が届きます。案件掲示板では、この案件を追いかけるために次の操作をします。
- カードの「メモ」に、面談の日時や取引先とのやりとりを社内メモとして残します。
- カードのメニューから「ピン留めする」を選び、一覧の上部に固定します。ピン留めした案件は、「確認済み」にしないかぎり保持期間による自動削除の対象外になります。
- 商談が続いている間は「確認済み」にしないでください。確認済みは対応が完了した状態として扱われ、保持期間を過ぎると削除されます。
参照: 案件掲示板とAIマッチング
10日目 — 成約したので案件を登録する
成約したら、案件カードのメニューから「案件として登録」を選びます。AIが抽出した内容の一部が初期値として入ります。
- 初期値が入る項目 — 案件名、取引先、開始日(抽出できなかった場合は当日)、主要言語、勤務スタイル、勤務地、最寄り駅、備考、外国籍
- ステータスの初期値 — 「交渉中」。成約したので「稼働中」に変更します
- 自分で入力する項目 — 終了日、請求額、担当者など(空欄で開きます)
続けて案件詳細の「アサインエンジニア」で佐藤を追加し、請求条件を設定します。
- 請求区分 — 月額
- 取引先請求単価(円/月) — 650,000(アサイン単価は円単位で入力します)
- 精算条件(時間幅精算) — 基準時間の下限140時間・上限180時間、超過単価・控除単価・端数処理
案件のステータスが「稼働中」または「準備中」のときにエンジニアを追加すると、そのエンジニアのステータスはその場で「アサイン中」に変わります(「交渉中」のままでは変わりません)。その後は日次の自動更新で、契約の終了日が60日以内に近づくと「空き予定」に、契約が終わると「稼働可能」に切り替わります。
参照: 案件管理
稼働1か月目の月末 — 工数を記録する
案件詳細の「工数表」タブで対象の年月を選び、佐藤の稼働時間(例: 168時間)を入力して「工数表を保存する」で保存します。取引先から稼働表(PDF / Excel)を受け取っている場合は、行のクリップアイコンから取り込むとAIが稼働時間を読み取ります。読み取り結果は必ず確認してください。確認の済んだ行は「確認済」に切り替えます。
会社全体の工数は、サイドバーの「工数管理」で月ごとにまとめて確認できます。
参照: 工数管理
翌月初 — 見積書・請求書を発行する
- 「請求書」の「新規作成」で、案件と対象の年・月を選びます。
- その月に入力済みの稼働実績が自動で取り込まれ、アサイン単価と精算条件をもとに明細が作られます。
- 内容と右側のPDFプレビューを確認し、「確定」を押すと「確認済み」になり、PDFを出力できます。
見積書が必要な取引先には、案件詳細の「見積書」タブから先に見積書を作成し、その見積書から請求書を作成することもできます。
四半期ごと — 振り返る
- 売上KPI — 案件の請求額と稼働期間から、会社全体の売上を時系列で確認します。
- 稼働分析 — 登録エンジニアの稼働状況・単価・スキルを集計し、市場の需要との差を確認します。
- 案件傾向 — 受信した案件の要件を集計し、どのスキル・単価帯の案件が多いかを確認します。
この例で使った画面
| 場面 | 画面 |
|---|---|
| 案件メールの取り込み・要件抽出 | 案件掲示板とAIマッチング |
| 候補の確認・担当者の割り当て | 案件掲示板とAIマッチング |
| スキルシートの送付・送信実績の確認 | スキルシート送信 |
| 商談中の案件のメモ・ピン留め | 案件掲示板とAIマッチング |
| 成約後の案件登録・アサイン | 案件管理 |
| 毎月の稼働時間の記録 | 工数管理 |
| 見積書・請求書の発行 | 見積書 / 請求書 |
| 実績と傾向の振り返り | 売上KPI / 稼働分析 / 案件傾向 |
実際の運用では、案件掲示板に毎日多数の案件が届きます。掲示板の案件には保持期間があり、経過すると自動削除されます。ピン留めした案件と、手動で担当者を割り当てた案件は削除されずに残ります。一方「確認済み」は対応が完了した状態として扱われるため、ピン留めや担当者の割り当てがあっても、保持期間を過ぎると削除されます。残しておきたい案件は確認済みにしないでください。